前回のつづきです。今回はエコキュートの訪問営業です。最近はほぼなくなりましたが、エコキュートの普及が盛んな時期には多くの訪問営業がありました。その中の1つに既存のガス使用からエコキュートに替えてオール電化にすると毎月の光熱費が抑えられますよという謳い文句で営業にこられた方がいらっしゃいました。しっかりとした資料と毎月どれくらい光熱費が下がるかの試算表を元にお話しをされるのです。そして工事費は光熱費が下がった分の差額を換算して、15年程度で回収できますので実質タダで取付ができます。それ以降は下がった分がお得になりますと。なるほど、実質タダで取付できて、その後は下がった分お得だな～。なんて共感されている方はいらっしゃらないですよね。15年？ここに一つ落とし穴があります。そもそも15年も故障せずに持つものなの？しかも15年後から下がった分がようやくお得になる訳で、それから何年くらい使えるんでしょうか。保証期間が15年あるならいいお話ですが、メーカーの保証は1年です（本体1年、ヒートポンプ3年）。最近では追加金で延長保証がありますので、5年～10年で対応できますが、エコキュートの寿命は10年～15年と言われています。ちょうど、エコキュートの支払いが終わるころに壊れる可能性が出てきます。ですので、新築からではなく既存のガスからの取替がお得かどうかは微妙なところで、イニシャルコストとランニングコストのバランスを見極める必要があります。家族構成でも変わりますので、少人数はイニシャルコスト、大人数はランニングコストというふうにバランスの傾きが変わります。ガスはガスの良さ、電気は電気の良さがありますが、ＩＨコンロとガス給湯、ガスコンロとエコキュートなど併用するのは一番効率が悪いのでお気をつけください。ちなみにうちのエコキュートは5年で故障しました。保証期間外でしたが、無料で修理していただけました。コロナさん（メーカー名）有難うございます。