営業にもいろいろありますが、今回は訪問営業についてよくある相談です。屋根の補修とエコキュート設置の営業ですが、屋根の補修工事の営業は、まず、近くで屋根工事をしている業者として名刺を持って挨拶にきます。ポイントは本当に近くで工事をしているので、それだけで家主様の警戒感が薄れます。そして、「工事中の屋根からお宅の屋根を見たら瓦がずれていた、塗装が剥げていた」と言ってきます。すごく真実味がありますね。実際に地面から屋根はなかなか見えずらく、工事中の屋根からしか見えない所もあります。ここで、ポイント2です。あくまでも営業ではなく、気になったので教えましたよという親切心を前面に出してきます。そして、このままですと雨漏れしますよと不安を煽ります。最後に重要なポイント3、訪問業者は営業ではないことを決定づけるように「お知り合いの業者さんにご相談されてください」といいます。この一言で、大抵の家主様は訪問業者に感謝の気持ちが生まれます。営業ではなく親切心で教えてくれた印象ですね。ここで、家主様が知り合いの業者に相談すると言えば、そのまま引き下がりますが、家主様の中で、屋根の工事をする業者の知り合いがどれだけいるでしょうか。この訪問営業のミソは知り合いの業者がいない家主様への営業です。最初に警戒心を解き、不安を煽り、信用を得ることで必然的に、訪問業者へ依頼する流れができます。細かくいうと、近くで工事しているから今なら安くできますよ。点検は無料でしますよ、このままですと雨漏れしますよ等を織り込んだセールストークもあります。散々、書きましたが、ここまで読んで、別に悪質な訪問でも、強引な手法でもないんじゃない?と思われる方は、気を付けてください。重要な点は、本当に瓦がずれているのか!屋根に損害が発生しているのかです。これが、嘘または誇張です。当店にくる相談の全ては、実際に知り合いの業者として、当店に点検を依頼されたお客様の事例です。不思議なことに、こちらが、屋根に上って点検しをて異常がなかったとしても、なかなか信じてもらえない方がいらっしゃることです。振り込め詐欺の心情に近いのでしょうか。近くで工事している業者が嘘をつくはずない!営業ではなく親切心だった。など、なぜか当店が悪者になりかけます(泣)。つまり、知り合いの業者でそれですから、知り合いの業者がいない家主様はどうでしょうか。そもそも瓦がずれるのは陶器瓦が焼き瓦の性質上、ずれやすいのであって、コロニアル瓦などには当てはまりませんし、それだけで雨漏れはしません。瓦の塗装も雨漏れを防ぐというよりは瓦の状態を保つためのもので、塗装がはげているから雨漏れするという事ではないのです。瓦の下には雨水の侵入を防ぐ防水シートが張ってあります。この防水シートが重要な役割を果たすのであって、瓦はこのシートを保護するものです。瓦屋さんから言わせれば瓦は見栄えだけという方もいます。さすがに極論ですが。皆様のご自宅、ご実家は大丈夫ですか?メンテナンスは重要ですが適切な内容か慎重に検討されてください。今回のお話はあくまでも実例の1つです。もちろん、親切な業者もいますので、困ったときは当店へご相談ください。長くなりましたので、エコキュートの訪問営業は次回です。